第44回徳島ロービジョンネットワーク定例会を実施いたしました

令和7年12月16日(火)に第44回徳島ロービジョンネットワーク定例会を徳島大学病院にて実施しました。本会は現地での参加とzoomによるオンラインでの参加が可能であり、今回は現地11名、オンライン15名の計26名の方にご参加いただきました。

今回は視能訓練士が担当し、「中央病院での見えにくい方への工夫や対応 ~多職種からの目線や意見~」という内容で県立中央病院 浅野 視能訓練士が、「見えにくさと共に歩んだ8か月~ロービジョン外来で生まれた変化~」という内容で徳島赤十字病院 竹林 視能訓練士がそれぞれ発表しました。

1つ目の演題については、県立中央病院の眼科以外の診療科でのロービジョンの方への対応について、看護師や理学療法士、ソーシャルワーカーなど、さまざまな職種の方にお話を伺い、その工夫を詳しくまとめてくださいました。外来や病棟、HCU、リハビリテーションなど、いろいろな場面での移動手段やコミュニケーションの取り方、見えにくさへの配慮について、実際の症例を交えて分かりやすく説明していただきました。また、エレベーターや階段、歩道に設置された点字ブロックや、配色に工夫を凝らした掲示物など、施設そのものに施されている取り組みについても紹介していただきました。

2つ目の演題では、2025年4月に徳島赤十字病院で開設されたロービジョン外来について視能訓練士目線での変化をご紹介いただきました。多面的な評価を取り入れたことで視力や視野といった視機能だけでは把握しきれなかった心理的な負担や生活上の課題が、より具体的に整理できるようになったそうです。また「視力は出ている」「道具も合っている」、なのにうまく使えないといった場面でも、心理的なサポートを併用することで、視機能によるものなのか、気持ちの面によるものなのかを切り分けて考えられるようになり、ケアの方向性を多職種で共有しやすくなったそうです。
今後は、さらに症例を重ねながら、ロービジョンケアと心理支援を組み合わせた外来モデルの有効性を継続的に検証し、見え方だけでなく、生活や気持ちの面も含めて支えられるロービジョン外来として、患者さんの生活全体がより良い方向へ向かうような支援につなげていきたいとのことでした。

今年度の徳島ロービジョンネットワーク定例会は今回が最後となります。
来年1月11日(日)は「第12回 徳島ロービジョンネットワーク講演会」が開催されます。